普通の食事を「しっかり噛んで食べること」をあきらめさせない。
わたしたちは、それを歯科界の社会的使命と考えています。
65歳以上の高齢者の約80%が使用しているとされる入れ歯。それがちゃんと噛めないと、普通の食事を食べることができなくなり、多くはやわらかい食事になります。そして、多くの高齢者が噛めないことをあたり前とし、「しっかり噛んで食べること」をあきらめ、食べられるものしか食べていないのが現状です。しかし、それは誤っています。
河原英雄歯科医師は、自身が導き出した入れ歯調整法の目的について、次のように語っています。
「噛める」入れ歯にすることを優先します。そのためにまず「噛めていない」ことに歯科医療者が気づく、「噛めない」苦労を思いやる。「噛めない」原因を解消する。患者さんにもっと「噛める」ようになることを気づいてもらう。ご家族にも、柔らかい食事を作ることが思いやりではないと気づいてもらう、そして「噛める」ように練習し、楽しく食事を囲んでもらう、それが目的です。今ある入れ歯で、さしあたり快適な生活を回復することに重点を置きます。
(河原英雄著「かみつきがいい」入れ歯 生活の医療社 より)
河原英雄歯科医師は、高齢化の進む今こそ歯科医師が果たすべき社会的使命であると、この入れ歯調整法を普及させるために「前歯でも噛める入れ歯研究会(まえかめ)」を立ち上げました。現在、同研究会は河原歯科医師から入れ歯調整法を学び、実践している歯科医師や歯科技工士たちによって運営されています。
歯科医師のみなさまへ「前歯でも噛める入れ歯研究会」の認定医として、
社会的に意義ある活動を共に広げませんか。
「前歯でも噛める入れ歯研究会(まえかめ)」では、ほぼ毎月、博多で開催されている「『箸の文化』に適応した総義歯セミナー」を開催(その他の地域でも不定期で開催)。それを受講、修了し、さらには実践していることが認められた歯科医師は、「前歯でも噛める入れ歯研究会(まえかめ)」認定医として無料で登録されます。そして、本研究会会員は、セミナーや定期的に開催されている症例発表会で、相互に情報交換を行い、研鑽を積むことができます。
本研究会は、要介護高齢者の自立支援につながる口腔機能の改善こそが、力を合わせて取り組むべき歯科界の社会的使命と考え、「前歯でも噛める入れ歯」の歯科会への普及に力を入れていきます。
普通の食事を「しっかり噛んで食べること」から始める、要介護高齢者の自立支援。
2018年8月、本研究会は「自立支援歯科学」を立ち上げました。
要介護高齢者の自立支援の第一人者である竹内孝仁教授(国際医療福祉大学大学院)は、「前歯でも噛める入れ歯」で、以前のようにしっかり噛んで食べることを取り戻したことにより要介護高齢者が自立する例に大きな関心を寄せられました。その竹内先生のご提案により、本研究会は2018年8月に、「前歯でも噛める入れ歯」の自立支援に果たせる役割を、より専門的に研究するため、「自立支援歯科学」を立ち上げました。
「しっかり噛んで食べること」の要介護高齢者の心身に与える影響の大きさについて、医療や介護、そして歯科関係者に広く認識され、多くの要介護高齢者の介護度が改善されることへの希望が、家族を中心に介護関係者の自立支援を推進する大きな力になることを期待します。
「前歯でも噛める入れ歯研究会(まえかめ)」事務局
- 電話番号
- 090-7291-7268
- FAX番号
- 092-791-6098
- mae.kame.hero@gmail.com
当サイトの運営
- 運営団体名
- 歯科と介護を支援「福祉QCドットコム/COMTEC」
- 所在地
- 〒731-5114 広島市佐伯区美鈴が西丘3-3-10
- 代表者
- 岡田愛家(おかだ・なるや)
- 電話番号
- 090-8142-7938
岡田愛家(おかだ・なるや)プロフィール
高齢者福祉施設の介護職員を対象に、各自が自立して仕事を進める問題解決力研修などを行うなか、竹内孝仁氏(現国際医療福祉大学大学院教授)の「自立支援介護」の考えに出会う。その考えをベースに、介護職員の仕事の価値向上、社会的地位向上を目指した職員研修を進める。
そうしたなかで、高齢者の食事の自立を阻む「噛めない総義歯」の問題に気づかされ、それを機に、前歯で噛める入れ歯調整の普及に取り組む河原英雄歯科医師に出会う。多くの現場で、『普通の食事をしっかり噛んで食べる』ことで、自立した健康な生活を回復、維持できる例を目の当たりにし、現在は『義歯による咀嚼機能の維持・回復』による高齢者の健康寿命増進、要介護度の改善に取り組む事業者や介護スタッフ、歯科医師と共に、「前歯でも噛める入れ歯研究会(まえかめ)」の活動を推進。普及のための講演活動を各地で実施している。
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≪前歯でも噛める入れ歯研究会≫
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